サグラダファミリアは、様々な彫刻家の手によって作られている巨大構造物です。
アントニ・ガウディによる基本構想はあったものの、実際に目にすると場所場所で表現方法がかなり違うことも驚きのポイントでした。
建築物の正面とされる「ファサード」が複数存在するのも、サグラダファミリアならではの特徴かもしれません。
生誕のファサード
アントニ・ガウディが実際にデザインしたファサードです。
出エジプトからキリスト生誕までが表現されています。

とにかく、情報量が多い…。
生命力に溢れた、植物のようなもので溢れています。
キリスト教の喜ばしいシーンが散りばめられている

ファサードの上部中央には、マリアの受胎告知シーンが描かれています。
その下にはステンドグラスの幾何学的な窓が見えます。

ファサード左部分はキリストの誕生に恐れたヘデロ王の命により、兵士が幼子を殺害する様子と、ヘデロ王の手を逃れる幼子キリストを抱くマリアが描かれています。

一番目の届きやすい部分には、キリストの誕生シーン。
小さなキリストと、マリアとヨセフの姿があります。
2013年に訪れた当時はありませんが、2015年に完成された美しいブロンズの門は日本人彫刻家「外尾悦郎さん」の作品です。
受難のファサード
生誕のファサードの真逆にある、受難のファサード。
キリストの受難から死、復活までが表現されています。デザインはスペインカタルーニャ出身のジュゼップ・マリア・スビラクスの手によってされました。
どこか悲しさも感じるシンプルデザインの極み

華やかな誕生のファサードに比べると、表現方法は真逆。どこか冷淡にも感じるほどのシンプルさが目を引きます。
同じ建物でここまで真逆の表現をするのかと衝撃的でした。

人々の表現では面が効果的に使われ、悲しみや苦悩が際立っていました。
跪いて俯くのはキリストの弟子ペトロ。「イエスを知らない」と3度否定した姿を表しています。

裏切り者ユダによる接吻のシーン。
キリストの背後には数字が書かれた謎のパネル。

不思議な数字の羅列で意味がわからなかったのですが、調べてみると縦横斜め何の列を足してもキリストが亡くなった年齢「33」になるというものでした。


磔になったキリストとその死を悲しむマリア。
下の段右手にはゴルゴダの丘を十字架を背負って登るキリスト、中央にはキリストの顔が浮かび上がったベールを持つヴェロニカがいます。
その左側にいる男性はガウディとも言われています。

2013年当時は見ることができませんでしたが、左下には最後の晩餐のシーンがあります。

受難のファサードの中央門の前には、柱に括り付けられて鞭打ちを受けるキリスト像があります。扉のサイズと比べても分かるようにかなり巨大なサイズ。
像のサイズがかなり大型なのも受難のファサードの特徴です。

受難のファサードの門には福音書の一部が描かれた装飾があります。

「JESUS」など、福音書の中の重要な意味の部分は、金色になっています。
そして床には、少しラフな線画でキリストのエルサレム入城が描かれています。

一筆書きのようなラインで人々が表現されています。




栄光のファサード
将来、サグラダファミリアの正面となるファサード
2013年当時、栄光のファサードは教会内から見ることしかできませんでした。

現在、絶賛工事中の栄光のファサードはサグラダ・ファミリアの正面入り口になるもの。祭壇の正面に位置する入り口です。
外観は高層ビルのようなガラス張りで、栄光・受難の2つのファサードとも大きく印象が異なるものとなりそうです。
まとめ
2026年に完成を迎えると言われているサグラダ・ファミリア。
外観を鑑賞するだけでも丸1日使えるぐらい見応えのある建造物です。
完成後にまた3つのファサードの差を見にいきたい場所です。


