布花の作り方は極めてシンプル。
花や葉っぱとなる布を切り出し、好きな色をつけて、コテで形を作り組み上げるだけ。
今のような造花の技術が発達する前は、紙で花を作っていて、昭和のある時代の大流行した手芸だったようです。
ここで紹介する方法は、ちまいもんを初めて間もない頃の作り方。
今はもう少し効率化しています。
手仕事の塊のような方法で生み出す花は、とても温かみがあります。
時間はかかりますが、ぜひ挑戦してみてください。
花の型紙を作る
作りたい花の型紙を作ります。
コピー用紙より少し丈夫な紙が、扱いやすくおすすめです。
何度も繰り返して作る花は、クリアファイルを切り出してもいいかもしれません。
型紙を作る段階から、あなたのオリジナリティが反映されます。

白い布に花の形を写す
時間が経ったら自然とインクが消えるチャコペンを使います。
布花の場合、服とは違って仕上がったものを洗うことはないのでペンシルタイプよりペン(インク)タイプのチャコペンがおすすめです。

花びらの切り出しは数が多く時間がかかるため、インクが消える時間は長めのものがおすすめです。
短い時間で消えてしまうものは、切り出す前に目印が消えてしまう場合があるのでお気をつけください。
写した形を切り出す
布に写した形を切り出していきます。
数が多い場合は、布を重ねてまとめて切り出します。

写真は4枚重ねて切り出しています。
紫陽花やラナンキュラスなど花びらの枚数が多い場合は特にこの方法で切り出します。
ハサミについて
布花を作るにあたり、いろいろなハサミを試しました。
扱いやすく、ストレスがないのは刃先が尖っているもの。細かな作業が多いので、刃の幅の狭いものがおすすめです。
私が使っているのは、岐阜県関市で作られているSilky(シルキー)シリーズ。
日本製の刃物で切れ味が非常によく、布のほつれなどがありません。
布を染める
切り出した布を染めていきます。
布用染料を使ってもいいですし、扱いやすければ水彩絵の具を使ってもいいと思います。

思った通りの色を出すため、色数を重ねたりぼかしを入れたりしながら作業を進めます。

乾くと色は薄くなりますので、理想の色より濃いめに染めると思った仕上がりに近くなります。
色を重ねるときのポイント
基本的に薄い色から始めて、徐々に濃い色を重ねていきます。
アクリルガッシュ系であれば濃い色の上に薄い色を重ねられますが、染料では後から乗せた色は沈んでしまうので注意してください。
コテ当てして形を出す
布花用のコテを使って自然な丸みを出していきます。
コテはアイロンのように熱くなり、熱を使って布に形を出す道具です。(高温になりますので火傷にはくれぐれも注意してください)

アイロン台のようなクッションを置き、その上でコテを当てていきます。
平面だった花びらの形が立ち上がり、一気に命を吹き込まれたように花らしい風合いが生まれてきます。

布花用のコテには様々なアタッチメントが用意されています。
丸みを出すのはもちろん、葉脈のような筋をつけるものもあります。

花びらの大きさに合わせてアタッチメントを選ぶのも楽しさの一つです。
花の中央に花芯用の穴をあけて花芯を通す
形ができた花びらの中央に、目打ちで穴を開けます。

少量のボンドを付けたヘップを穴に通して花びらに固定します。



ヘップは花の雰囲気に合わせて組み合わせます。
ゴールドや落ち着いた色を合わせても、仕上がりが華やかになります。

ヘップを通すのは、見た目が花らしくなる意味もありますが、バラバラのパーツである花びらを一つの花に組み立てるための土台にもなります。

ここまでの作業で一気に花らしくなります。
ボリュームもかなり出るので作業台は花でいっぱいになります。
フローラルテープでまとめる
花芯を通した花をフローラテープ(フラワーテープ)でまとめていきます。
テープを少し引っ張りながら使うことで粘着力が生まれて固定できます。

花のまとめ方は色々ありますが、私が紫陽花を作る際は3本ずつをひとまとめにしていきます。


ひとまとめにしたものを更に組み合わせていきます。
長さが必要な場合は、ワイヤーを足して長さを出します。
バランスを整えたら完成
バランスを見ながら、どんどんまとめていきます。
この後は、金具をつけてピアスにしたりバレッタにしたり。
そのままちょっとした器で飾るのも風合いが出ておすすめです。

