布花を作るために、染色を学びに京都まで行った話

ハンドメイド活動

布花を始めてすぐの頃、着色方法でかなり悩みました。
教科書としていた山上るいさんの本には「シリアス染料」と記載があったのですが、私には初耳の染料でした。

どんな布に、どんな染料で着色するのがベストなのか?

染料と顔料の違い

普段、私が工作や手芸をする際に使っていたのはアクリルガッシュ。
アクリルガッシュは微粒子の顔料。
ものの表面に薄い膜が張るように色を定着させるものです。
表面に色素の層が出来るので、布や紙本来の風合いは隠れてしまいます。

染料は、紙や布の繊維に染み込んで色を表現させます。
素材に染み込むので表面の風合いはそのままに制作出来ます。
ただ、にじむので細かな表現は難しい部分があります。

使い慣れた顔料系を使うのか、布の風合いを生かした染料を使うのか…

天然繊維なのか化学繊維なのか

さらに布花を作る上で大切になるのは、素材の布の種類。
シルク(絹)が主流のようですが、なかなか高価なシルクを購入したことがありませんでした。

似たような素材にレーヨンがあります。レーヨンは植物由来の化学繊維。
シルクより他に入りやすいのですが、水に濡れると縮んでしまうので染めには向きません。

コットン(綿)は非常に手に入れやすいものの風合いに欠けます。
ナイロンやポリエステルも手に入りやすいですが、染料の種類によっては色が入りません。

毎日着ている服に使われているほど身近な素材ばかりですが、染料と掛け合わせると専門知識の無い私にはお手上げでした。

ネットサーフィンの末にたどり着いた京都の染料材料店

途方に暮れた私は、シリアス染料を軸に調べてみることにしました。
すると、京都の染料材料専門店「田中直染料店(https://www.tanaka-nao.co.jp/)」に辿り着きました。

ちまいもんを始めた(2013年当時)にすでにオンラインショップをお持ちだった田中直染料店。
柿渋や藍染、草木染めなどの天然染料、多種多様な合成染料を取り扱ってみえました。
早速カタログを取り寄せました。

シリアス染料とリアック染料

カタログを眺めながら、教科書通りのシリアス染料とともにリアック染料も気になりました。
化学染料の一種であるリアック染料は、木綿や麻の天然繊維とレーヨンも染められます。
浸して染めたり(浸染)、刷毛を使って染めたり汎用性が非常によく使いやすい染料でした。

シリアス染料(現 Tダイレクト染料)は絹や羊毛などにも適した染料です。
しかし、常温でも染色できるリアック染料ととは違い、加熱しながらの染色に向いた染料でした。

染色未経験の私は、2種類の染料の差と布花との相性に悩み途方に暮れてしまいました。

田中直染料店の講習会へ行ってみる

田中直染料店は、材料の取り扱いと共に様々な染め物に関する講習会を開催していました。
そしてカタログと一緒に、様々な染めの講習会の案内が同封されていました。

ちょうどリアック染料の講習会もあり、京都の田中直染料店に足に伸ばすことにしました。

スプラッシュ染めという染めの方法でハンカチを2枚染めました。
染料同士が弾きあって染まるので、後から重ねた色を押しやりながら染まっていき、独特の風合いが出る美しい染め方でした。

染めの経験があまりなかった私は、具体的な色の定着のさせ方を教えていただいたり、染料の作り方や具体的な道具の揃え方など教えていただき貴重な経験となりました。

その時の講師の先生にシリアス染料とリアック染料の差と、布花の相性を色々伺いました。
布花は染める範囲が小さく、色むらも出にくいのでは?とおっしゃって頂き、「シリアス染料とリアック染料の差は(おそらく)少なく好きな方を使ってみては?」と背中を押されました。

せっかく山上るいさんの書籍を手にしたのだから、そこから始めてみようと思いシリアス染料を購入しました。

その後、「染料の基礎知識」というテキストも購入し、今でも時々見直しながら染めの作業を楽しんでいます。

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